一昔前まで女子販売員は、電話でそうした情報を毎日報告していたが、情報システムの進歩に伴い、商品に添付した自社バーコードのタグをハンディターミナルで読み取り、電話回線を使って、本社のホストコンピュータに入れる方法が主流になった。これは売り場情報に基づく、人手を使った一種のクイックレスポンスのシステムである。しかし、85年9月以降の円高とバブル経済の崩壊、グローバル化の進展などで日本の流通小売構造の変革が迫られ、アパレル製造卸の成長を支えてきたこの独特のマーケティングシステムも新たな課題に直面している。単品管理を軸に小売業とアパレル製造卸を結ぶ電子データ交換によるコンピュータ活用のクイックレスポンス体制作りが大きな課題になっている。アパレル製造卸のマーケティングも「売るしくみ」というレベルにとどまらないで、消費生活者に対するライフスタイル提案へと向かう質的変化が求められている。