地元の人ぐらいしか使わないような道なのである。しかしそういう道にこそ、その地域の本当の魅力が詰まっているケースが多い。だから国道や県道を旅していても、時にはちょっと街道筋から逸れてみるのがいい。ちょっと慣れてくると、地図の上で雰囲気の良さそうな里みちを見つけるコツもわかってくる。私のこれまでの経験では、里山と平野部が接する辺りの山すその道なんてのも、かなり高い確率で良い里みちに出会うことが多い。山裾の道だから、だいたいほど良く曲がりくねっているし、ひなびた良い感じの民家や集落にも、よく行き当たる。
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昔の農家は大体において、湿気の多い平地の水田を避け、薪や沢の水などが得やすい山裾に住むことが多かったからだろう。