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言語習慣の転移

2010.12.23

興味深い現象の一つが、「相手の英語水準やスタイルに自分の英語がついていくような感じになる」ことである。つまり、会話の相手が早口なら、いつの間にか自分も早口になっている。一語一語ゆっくりと、はっきり発音する相手には、おのずとゆっくり明瞭な発音を心がけているものだ。こういう状態になったら、こう考えればよい。「おれもついに、英語を『自動貯蔵されるとはつまりできる体質』になったな」相手の話す内容や言語水準や話し方などをすぐに理解し、それに自然に同調できるだけの力が身についたということを意味している。貯蔵されるのは言葉づかいや言いまわしだけではない。語彙や文章のパターンまでが自動的に理解でき、耳で聞き、目で見るほとんどすべての英語がすんなりと自分のものになる。「ああ、あんな状況のときには、あんな表現を使うのか」と思った瞬間に、そのとおりのことが自分の頭に入力され、さらに再現できるようになるのである。「言語習慣の転移」とでも名づけたいこの現象は、じつは母国語についてもみられる。たとえば語り口のおもしろい人がいるオフィスでは、いつの間にか、ほとんどの人がその話し方に染まってしまうことがある。

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